所信

第57代 理事⻑
武⽥康正
【はじめに】
「理事⻑、やらないのか?」
⽗のその⼀⾔が⻘年会議所運動への覚悟を問うように胸に響き、その瞬間、⼼の奥に⼩さな⽕がともったことを今でも鮮明に覚えています。2015 年、私は天童⻘年会議所に⼊会しました。当初は周囲に流されるまま活動に参加し、⻘年会議所の意義や価値を⼗分に理解することはできませんでした。しかし、時が経つにつれて、数多くの尊敬する先輩⽅に⽀えられ、時に叱咤激励をいただきながら、少しずつ⾃分⾃⾝が成⻑していくのを実感するようになりました。そして、共に汗を流す仲間たちと夢や未来を語り合う中で、「⾃分は何をしたいのか」「この組織の中でどう⽣きるのか」を考えるようになり、いつしか「理事⻑を⽬指してみたい」と思う⾃分がいました。⽗からの問いかけが、そんな私の背中をそっと押してくれたのです。
⻘年会議所の活動は、ただの社会貢献ではなく、⾃らが率先して動き、想いを語ることで仲間に影響を与え、地域に変化をもたらすことの出来る場です。⾃分が夢を語れば、その想いに共感し、動いてくれる仲間がいる。その経験を通じて、⻘年会議所への理解と愛着は深まり、私⾃⾝の⼈⽣においてかけがえのない存在となりました。
創⽴60周年へ向けた⼀歩を踏み出した今、⻘年会議所が⻘年にとっての「成⻑の場」「挑戦の場」であり続け、その活動を通して地域社会をより豊かにし、未来に希望を灯していくことを信じて、確かな歩みを進めてまいります。
【地域に根ざすための⼈財との出会い】
天童⻘年会議所が持続可能な組織として、そして地域の未来を担う存在として在り続けるためには、地域社会にしっかりと根を張り、同じ志を持つ仲間との出会いが不可⽋です。拡⼤とは決して単なる⼈数の増加を⽬的とするものではありません。「このまちを良くしたい」「地域に貢献したい」という熱い想いを抱いた⻘年たちと出会い、つながり、その想いを⾏動へと昇華させていくこと、それこそが拡⼤の本質であると考えます。
天童というまちには、まだ私たちが出会えていない多くの可能性が眠っています。新たな視点や価値観を持つ原⽯のようなリーダーたちが、それぞれの場所で芽を出そうとしています。私たちは、⻘年会議所という学びと実践の場を通じて、その可能性を開花させ、まちの未来を共に描く仲間として迎え⼊れたいと願っています。
だからこそ、私たちの拡⼤活動は勧誘ではなく、共感と対話に重きを置きます。相⼿の想いに⽿を傾け、私たち⾃⾝の活動と信念を丁寧に伝える。そうして⽣まれる信頼の連鎖こそが、地域に根ざす組織として⻘年会議所の存在価値を⾼め、まちに必要とされる組織であることの証明になると信じています。
【⼀⼈ひとりが地域の未来を担う⼒を】
⻘年会議所の最⼤の価値は、メンバー⼀⼈ひとりに与えられる成⻑の機会にあります。例会や事業を通じて地域課題と真剣に向き合う経験、委員会運営の中で培われるリーダーシップ、チームの中で他者とぶつかり合いながらも信頼関係を築く過程、それらすべてが、メンバー⾃⾝の資質を磨く貴重な学びとなり、やがては地域社会に還元される⼒となります。
私たち⻘年会議所という学びの場は、挑戦を歓迎し、失敗すらも成⻑の糧とする環境です。年齢や⽴場、職種の垣根を越えて交わされる真剣な議論や⾏動の中で、視野は広がり、物事の本質を⾒抜く⼒や、共感と責任を持って物事に取り組む姿勢が育まれていきます。同時に、仲間や地域への思いやりを育むことも⽋かせません。互いを尊重し、⽀え合う⼼があってこそ、挑戦も成果も真に意味あるものとなるのです。
そしてメンバー⼀⼈の成⻑は、やがて組織全体の成⻑へとつながり、そこから⽣まれるエネルギーは地域全体の活性化にも波及していきます。⾃分⾃⾝を磨くことが、結果的にまちを元気にし、次世代の希望を灯すことに直結するのです。
私たちは互いに学び合い、刺激し合い、⽀え合う中で、⾃らの可能性を信じて挑戦できる⾵⼟をこれからも⼤切に育んでいきます。資質向上とは、単なるスキルアップではありません。それは、⾃分⾃⾝と、このまちの未来を信じる⼒を養う営みであり、⻘年会議所という学び舎だからこそできる、かけがえのない⾃⼰成⻑の旅なのです。
【未来への継承】
将棋は世代を超えて親しまれてきた⽇本の伝統⽂化であり、知性と⼈間性を育てる奥深い学びの場でもあります。⼀⼿⼀⼿に込められる思考、礼節、そして相⼿を敬う⼼は、時代が変わっても⾊褪せることのない普遍的な価値を私たちに教えてくれます。
天童市は、その将棋⽂化を⽀える“将棋駒のまち”として発展してきました。職⼈の技が光る駒づくりは、地域の誇りであり、経済や観光、そして⽂化の⾯において⼤きな役割を果たしています。
私たち天童⻘年会議所は、こうした地域資源を活かし、将棋の持つ可能性を次世代へと継承すべく、第47回全国中学⽣選抜将棋選⼿権⼤会を開催いたします。本⼤会では、「⻘少年の健全育成」「将棋⼈⼝の拡⼤」「地場産業の発展」という三つの理念を掲げ、未来を担う中学⽣たちが将棋を通じて切磋琢磨し、交流しながら⼼を育む場を創出します。
また、将棋の魅⼒を広く国内外に発信し、天童を“将棋の聖地”として確⽴するため、⾏政や各種団体、地域住⺠とも連携を図りながら、⼀体となって取り組んでまいります。将棋の⽂化と精神を、世界へ、そして未来へ。天童から新たな⼀歩を踏み出します。
【誇れるまち】
今、⽇本の多くの地域が⼈⼝減少という⼤きな課題に直⾯しています。そしてここ天童市も例外ではありません。決して魅⼒がないからではなく、むしろ天童には⾃然、歴史、産業、⼈のあたたかさといった多くの光る魅⼒が息づいています。ただ、それらが⼗分に伝わりきっていないのではないかと、私は感じています。
だからこそ、地域に⽀えられて⽣きていることへの感謝の⼼を育むと同時に、⼦どもたちには天童に息づく多様な魅⼒を感じ取り、⾝近に受け⽌め、まちへの愛着を深めることが重要です。地元の歴史や⽂化、⾷や産業に触れることは、郷⼟への親しみや誇りへとつながり、いつか「天童で育ってよかった」と思える⼒になります。私たちは、まちの魅⼒を再認識し、それを⼦どもたちとともに感じ、伝えていく活動を通じて、天童を誇れるまちとして未来へつなげていきます。
【⻘年会議所運動の価値発信とブランディング】
地域に根ざした活動を展開する私たち⻘年会議所の使命は、まちのために、ひとが動くことです。そこに宿る熱意や想い、挑戦のプロセスには確かな価値があり、その価値をしっかりと“伝える”ことこそが、現代における組織の存在意義を⾼める鍵となります。
私たちはその第⼀線に⽴ち、天童⻘年会議所の魅⼒や運動の意義を、時代に即した⼿段で、的確に届ける役割を担います。SNSやWEB、映像など多様な⼿段を駆使し、誰に、何を、どう伝えるかを戦略的に考え、まちの⼈々や次代を担う若者たちに⻘年会議所の活動をしっかりと届けていく必要があります。
また、例会や理事会といった会議体の運営も、組織の信頼と円滑性を⽀える重要な基盤です。議事の正確な進⾏、記録の整備、空間づくりまで含め、全体の質を⾼めることで、メンバー⼀⼈ひとりの意識向上や組織全体の⼠気にもつながります。
私たち⻘年会議所は内外に向けた伝える⼒と、組織全体を⽀える整える⼒の両輪を担う存在です。丁寧で的確な運営と、戦略的な情報発信によって、天童⻘年会議所の今を地域に伝え、次の⼀歩へとつなげていきます。
【確固たる地盤】
⻘年会議所の運動が着実に前へ進んでいくためには、⾒えないところで組織を⽀える地盤の安定が不可⽋です。メンバー間の情報共有や連絡調整、対外的な⽂書対応、関係諸団体との連携など、多岐にわたる実務を通じて、全体の活動が滞りなく進⾏するよう⽀えています。表に出ることは少なくとも、その存在があるからこそ、私たちは安⼼して地域に向けた運動に⼒を注ぐことができるのです。また、ただの裏⽅ではなく、組織全体の動きを冷静に⾒つめ、バランスをとる視点も併せ持つ存在です。柔軟で的確な判断と対応⼒は、円滑な組織運営に⽋かせない要素です。
2026年度は、組織全体がより⼀層スムーズに、そして⼒強く活動していけるよう、事務局との連携をより深化させ、業務の効率化に取り組んでいきます。⾒えないからこそ⼤切にすべきこの地盤を、確かなものとして築き上げていきます。
【規律ある組織運営】
⻘年会議所の運動を⽀える基盤のひとつが、健全で透明性のある財政運営です。限られた財源である会費や事業収⼊は、すべてのメンバーから託された⼤切な資源であり、その使い道には公益性と説明責任が求められます。
定款や諸規定に基づき、コンプライアンスを遵守しながら、効率的かつ時代に合った財政管理を⾏い、⻘年会議所運動が安⼼して継続できる体制を整えていきます。また、数字を通じて事業の本質を⾒極め、理事会や会員の意思決定を⽀える役割も担います。
規律ある財務運営こそが、組織への信頼と活動の持続可能性を⽣み出す礎であることを胸に、価値ある運動を追求していきます。
【むすびに】
これまで受け継がれてきた歴史と、先輩⽅の熱い想い。その想いを胸に、私は2026年度、理事⻑として仲間と共に新たな挑戦を進めてまいります。⻘年会議所は、地域の未来をつくる場所であると同時に、⼀⼈ひとりの⼈⽣を豊かに彩る「成⻑の場」です。
まちの未来を想い、仲間と共に挑戦し、乗り越え、分かち合う。そんな⽇々の積み重ねが、やがて地域に希望を⽣み出し、世代や⽴場を超えて⼈と⼈とをつなぐ笑顔の架け橋になると、私は信じています。
1年後、共に歩んだ仲間が地域に信頼される存在となり、新たな挑戦に踏み出す⻘年が増えること、それこそが私たちの⽬指す未来です。
⾼い志がまちを変え、
⻘年の情熱が時代を動かし、
弛まぬ挑戦によって成⻑していく。
今、この瞬間から未来へ向けて、共に歩んでまいりましょう。
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FAX:023-654-4180
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